このページでは最新のSEO事情について解説していきます。
ここでは初心者でも理解できるように細かい説明は抜きにざっくり全体像だけを掴めるような内容にしています。
その為、だいぶ説明を省略したりしています。内容に誤りがあればご指摘ください。
なお、このページは2020年1月時点に作成したものです。Googleの公式見解やその他SEOの権威ある企業または個人の方の情報と私の見解も踏まえた上で解説しています。
SEOはトレンドや状況がコロコロ変わりますので、大きな動きがあり次第定期的に追記という形で更新していきます。
Contents
【結論】SEOは今後益々ドメインの強さとコンテンツの質が重視される傾向に
先に結論を申し上げますが、大きな括りでいえば、今後益々SEOはドメインの強さとコンテンツの質が求められるようになってきます。
端的に解説すると、小手先のテクニックや裏技では検索順位は上がりづらく、地道に対策していくことが王道のスタイルとなってきます。
どういうことかそれぞれ解説していきます。
SEO順位はこうして決定している
何かを検索した時にSERPs(検索結果)にページ一覧が表示されますが、表示順位はどのようにして決まっているのでしょうか。解説していきます。
検索エンジンの仕組み
まず、検索エンジンといえば、Googleの検索エンジンであることは、【初学者向け】SEOとは?図解でどこよりもわかりやすく解説の記事で説明しています。
Googleは公式に『Google検索の仕組み』というものを公開しています。
出典:Google検索の仕組み
Googleの検索方針
検索エンジンの仕組みを理解するためには、「検索に対するGoogleの方針」を理解することが必要です。
- 関連性と信頼性が最も高い情報を提供する
- 情報アクセスの機会を最大化する
- 情報を最もわかりやすい形式で提供する
- プライバシーを保護する
- Googleが販売するのは広告のみ
- コンテンツを生み出す人々の成功を後押しする
細かい説明は省きますが、ここで重要なのは、①の「関連性と信頼性の最も高い情報を提供する」という部分です。検索したユーザーが一番探している(知りたい内容)ページを表示させるようにしています。
つまり、検索エンジンの仕組みは、大前提として、「検索ユーザーが一番知りたい内容を表示させる」ことにフォーカスしています。
クロールとインデックス
検索エンジンの仕組みを理解するには、「Googleの基本方針」と同じくらい「クロールとインデックス登録」も重要です。
「クロール」と「インデックス登録」についても【初学者向け】SEOとは?図解でどこよりもわかりやすく解説の記事で説明していますので、参考にしてみてください。
Googleの検索エンジンが検索結果を表示させるには、
- 検索窓にキーワードを入力&検索ボタンをクリック
- Googleが事前にウェブクローラーを使いインデックス登録してある情報の中から探す
- 検索キーワードからユーザーが求めているページを整理し表示させる
(ページを探し整理する際の判断基準は200以上の項目)
と言われています。
詳しくは、GoogleのMatt Cutts氏が公式動画で解説しています。
検索順位の決定はGoogleの検索アルゴリズム
検索結果の表示の順番は、Googleの検索アルゴリズムによります。
(検索アルゴリズムとは、検索結果を最適なページ順位に整理するためにGoogleが自動で機会的に処理する手順のようなものです。)
そのアルゴリズムに含まれる項目が200以上と言われており、さまざまな要因(検索クエリの単語、ページの関連性や有用性、ソースの専門性、ユーザーの位置情報や設定など)があります。
ここでは、その中でも検索アルゴリズムを決定する主な要因についてご説明します。
- 検索意図の把握
- Webページの関連性
- コンテンツの品質
- ユーザビリティ
- 文脈の考慮
出典:検索アルゴリムの仕組み
詳しい説明はここでは割愛しますが、様々な要因から検索アルゴリムが構成されていますが、その中でも上記の5つは主な要因といえそうです。
中でも、①ユーザーの「検索意図を把握」し、②関連性の高い(検索意図に適した)ページを用意することはコンテンツを最適化するいう意味でも基本と言えるでしょう。
詳しく説明
ドメインを強くする方法
次に、SEOの順位を決定づけさせる一番の要因とも言える、「ドメインランク」についてご説明します。
ドメインとは?
まず、「ドメイン」についてですが、ドメインとは一般的に下記のものを指します。
- https://123456789.com
- https//www.ABCDEFG.net
- mail@123456789.co.jp等
太字下線部分全てをドメイン名と呼びます。
ちなみにこのサイトのドメインは、https://lightup-web.comです。
ドメインとは、WEB上の住所や会社などと例えられますが、昨今ドメインはWEB上の評価だけでなく、リアルな評価と近いものになりつつあります。
ドメインが強いとは?
SEO上有利に働く要因の一つに「ドメインの強さ」が上げられます。ドメインが強いとは、ドメイン(スコア・パワー)ランクが高いとも言い換えることができます。
Googleでは以前まで、実際にドメインのスコアを数値化していました。
今はツール提供を停止しているの利用することはできませんが、他の無料ツールがあるので、参考程度にドメインスコアを知ることができます。
個人的に利用しているものは下記のものです。
- 無料ツール:Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
- 有料ツール:ahrefs(エイチレフス)
いずれも、ドメインランクを調べるためだけのツールではありません。
ウーバーサジェストは、関連キーワードのリサーチや検索ボリューム、その被リンクチェックツールとして使用しています。
エイチレフスは、競合調査全般になり、競合サイトのトラフィック数やキーワード順位、被リンク・発リンクなどを知ることができるツールです。
ドメインを強くする要素
ドメインランクを高くする方法ですが、Googleからの正式なコメントは見つかりませんでした。
しかし、一般的にドメインが強くなる方法というものが存在します。ただし、必ずドメインランクが上がるとは言い難いため、参考までにしていただければと思います。
被リンクの質と量
ドメインランクをあげるのに一番効果的と言われるのが、質の高い被リンクを大量にもらうことと言われています。
ここでの質の高い被リンクとは、「関連性が高いページリンク」「ドメインランクが高いリンク」になります。
逆に質が悪い被リンクを大量に受けるとGoogleからペナルティを受け、順位が下がってしまうこともあるので注意が必要です。
ドメインの運用歴
ドメインの運用歴も重要な要素の一つです。目安は取得してから3年とも呼ばれていますが、あくまで目安です。
ドメインは取得したものの更新は一切していないサイトはドメインランクが高くなりません。
ドメインを取得してから一定の更新を続けた上で運用歴が長くなると一定の評価を得られる可能性が高くなります。
運営元が信頼できる権威性の高いサイト
2016年に起きた「WELQ問題」と呼ばれるものから、現在まで度重なるコアアルゴリズムアップデートというものをGoogleの中では繰り返してきました。
そこで、サイトの運営者がその筋の専門家ではない場合や実態がない場合は専門性や信頼性がないと判断され、表示されにくくなっているのが傾向です。
例えば、医師免許も持たない個人が運営するブログよりも、実態のあるクリニックの院長が運営するブログの方が、信頼性や権威性が高く、結果としてドメインの評価も高くなっている傾向があります。
セキュリティ対策やペナルティ有無など
SSL化などのセキュリティ対策を行なっていなかったり、中古ドメインを使用した場合などに過去にペナルティを受けていたりすると、Googleからの評価が下がり、結果表示順位を落とす可能性もあります。
コンテンツの質と量
後ほど、解説してきますが、質の高いコンテンツもドメインランクを高くする要素の一つでに含まれます。
コンテンツの質を高める方法
SEOの検索順位を決めるもう一つの要因がコンテンツの質です。基本的にはドメインの強さ+コンテンツの質が高いと検索順位が高くなると言われています。
では「コンテンツの質が高い」とはどのような状態のものを指すのかを解説します。
E-A-Tは必須項目
コンテンツの質を高める上で必須とも言える概念が、E-A-T(イー・エー・ティー)と呼ばれるものです。
E-A-Tとは?
- E…Expertise(専門性)
- A…Authoritativeness(権威性)
- T…Trustworthiness(信頼性)
E-A-Tとは専門性・権威性・信頼性の頭文字です。
つまり、コンテンツの質を高めるためには、コンテンツの専門性を高め、権威性がある人(団体)が運営する信頼性があるサイトでないと評価されづらくなっています。
出典:EATとSEO:Googleが望むコンテンツを作成する方法
YMYLの分野以外でもE-A-Tが求められる傾向に
2016年に起きた「WELQ問題」をきっかけに、専門性や権威性が低く、運営者情報の信頼性に欠けるようなサイトやコンテンツはGoogleから低評価を受ける傾向になりました。
E-A-Tと関連性が高い概念で、「YMYL(Your Money or Your Life)」と呼ばれるものも存在します。
いわゆる「幸福、健康、富」と呼ばれる人生に重要な影響を及ぼす情報(医療やお金など)を扱うサイトやコンテンツは特に上記のE-A-Tは適用されてきました。
2019年からはYMYLの分野だけではなく、他の分野にもE-A-Tが重視される傾向になってきており、今後益々その傾向は強まっていくと予想されます。
詳しく説明
ユーザーの検索意図を理解する
検索意図とは、ユーザーが検索するキーワードの背景にはどのような悩みや考えのことを言います。
SEO界隈では有名な話ですが、例えば、「沖縄 3月 気温」というキーワードで検索しているユーザーの検索意図は何になるでしょうか?
ユーザーは何かしらの検索意図つまり悩みや調べごとをしたくて検索してきます。
つまり答えを探しているわけですから、ユーザーが知りたがっている答えを提供してあげるコンテンツがベストと言えます。
検索意図を満たしていないコンテンツの例
「沖縄 3月 気温」のキーワードで検索しているユーザーに対して、沖縄の例年3月の気温を提示しているコンテンツは間違いではないですが、検索意図を理解しているとは言い難いです。
なぜならば、ユーザーは自分が知りたいことを、必ずしも言語化できているとは限らないからです。
思っていても、どう言語化していいかわからない時の方が多いです。
そのため、ユーザーが言語化できない思いも汲み取って答えを提示してあげる必要があります。
検索意図を満たしているコンテンツの例
「沖縄 3月 気温」と検索しているユーザーの検索意図を把握するまえに、ペルソナを想定します。
ペルソナとは、マーケティング的には属性とも言われ、年齢や性別・居住地、職業などをから分類して特定の人物のことを言います。
ここではさらに具体的に絞り込んでいきます。
まず、「沖縄 3月 気温」と検索する時点で、
- 3月の沖縄に行ったことがない人
- つまり旅行などで3月(春先)に初めて沖縄にいく人
- 3月の沖縄は暑いか寒いか(暖かいか涼しいか?)
- 3月にいく際はどのような準備が必要か?
- どのような格好(服装)をしていけばいいか?
ということが想定できます。
つまり、「沖縄 3月 気温」と検索するユーザーに対しては、「沖縄の例年3月の気温だけでなく、どのような準備(服装)が必要か?」の答えを提示してあげるのが理想的であると言えます。
検索意図を理解するということは、検索キーワードの裏に隠れたユーザーの本当の声を理解するということに繋がります。
詳しく説明
網羅性のあるコンテンツ
質の高いコンテンツを作成する上で、重要な要素の一つに「網羅性」というものが掲げられます。
網羅性のあるコンテンツとは、一言で言えば、「他の記事を見る必要がないくらい、知りたいことが全てが一つのページにまとまっている状態」のことを指します。
すなわち、上記のユーザーの検索意図を完全に理解できると、自ずと知りたい情報を網羅する必要性が出て来ます。
文字数が多ければ良いというわけではありませんが、網羅性のあるコンテンツを用意するとなると、それなりの文字数が必要になってきます。
検索意図により文字数が変動しますが、目安は2,000文字以上、大体3,000〜4,000文字程度が目安になってきます。
検索意図に対して、「知りたい情報が全て提示している状態=網羅性があるコンテンツ」と理解しておくと良いかもしれません。
1次情報があるとbetter
Googleや検索ユーザーから「質の高いコンテンツ」と判断される要素の一つに他者におすすめしたい(引用したい)コンテンツか否かというものもあります。
インターネット上の情報を断片的に抜き出し、加工した情報よりも、自身で集計・収集したデータや画像・ノウハウなど、他者が保有していないものを所有している状態は重宝されます。
また、ネットには存在していない情報として、情報の価値が高いと言えるでしょう。
すなわち、1次情報があるとコンテンツの質を高める上では、有利に働くと言えます。
ただし、あくまでユーザーが何を求めているか?からコンテンツの作成を初めないと、需要がない1次情報を集めることに繋がりかねません。
必ずしも1次情報が必要とは断定はできませんので、参考程度に留めていただければと思います。
まとめ
今回は最新のSEO事情についてご説明しました。
SEOは度重なるGoogleのアップデートがありますので、短期的に見ると方法論がコロコロ変わっているように見えがちです。
ただし大枠としては、ドメインの強さやコンテンツの質の観点で言えば、信頼できる運営者から価値ある情報を提供するという考えは普遍ではないかと考えています。
少しでも参考にしていただければ幸いです。