ペルソナというマーケティング用語をご存知でしょうか?この記事をご覧になっているあなたは、ペルソナの一般的な意味よりもどうやってペルソナを設定したり、活用すべきかで悩んでいませんか?
そこで今回はペルソナについての用語解説だけでなく、設定の仕方や活用方法までご紹介します。
Contents
ペルソナとは?
まず、はじめにペルソナとは、ラテン語でpersonaとよばれ、「人格」を表す語です。人格でも心理学では外向きの(表面的な)人格とも呼ばれています。
一般的なペルソナの意味
では、一般的にペルソナとはどのような意味を指しているのでしょうか。
コトバンクでは、下記のように定義しています。
ペルソナとは仮製品やサービスのユーザー像を仮想の人物として定義したものをいう。実際のユーザーにはさまざまな人が含まれるが、ペルソナではその中で最も重要な人物像に焦点を当てることによって、具体的なユーザー像をイメージしやすくなるメリットがある。
出典:コトバンク
つまり、マーケティングで使用する場合のペルソナとは、一般大衆や誰にでも当てはまるような、プロモーションや商品・サービスを訴求するのではなく、特定に誰かに絞って訴求した方が、得られる効果は大きいとされています。
では、もう少しペルソナについて具体的に見ていきます。
ペルソナの例
ペルソナとは、下記のような属性を絞り、特定の個人になるまで絞り込む作業のこと、もしくは特定の誰か(個人名まで)を抽出していきます。
属性の例
出身、所在地、年齢、性別、名前、血液型、家族構成、職業、経歴、性格、趣味等
属性を具体化すると
東京都、練馬区、34歳、男、鈴木敏夫(すずきとしお)、A型、両親・妻、自営業(不動産業)、不動産・ITベンチャー、内向的であるが自己主張は強い、釣りと料理
と、このように属性からさらに具体的に特定の個人へと絞っていきます。
そうすることで、マーケティング上では、上記に鈴木さんに向けた、施策を打てるようになります。
Webマーケティングで使う場合のペルソナ
ただ、ここまで理解できてもペルソナを設定することが難しかったり、そもそも、リアリティが得られなく、なんとなくマーケティングの上でやりづらさを覚える人は少なくないかもしれません。
なぜならば、鈴木さんという人物はあったことがないからです。
特にWebマーケティングであれば、SEOやリスティングなどの広告運用、SNSなどは、解析することが可能でユーザー動向をかなり細かく分析できます。
そのため、架空の人物を仕立て上げなくても、特定の誰かというのは特定することが可能です。
ここでは、SEOやリスティング等の検索エンジンマーケティング(SEM)とパーソナリティをよく分析したSNSを対象に解説します。
検索エンジンマーケティング(SEM)の場合
SEOやリスティングであれば、検索キーワードによって、ユーザーの動向を絞り込むことが可能です。例えば、あなたが、就活生向けの就職支援サービスを行なっており、就活生を対象に集客を測るとします。
就活生はどのようなキーワードで検索するでしょうか?
ビッグワードとそのサジェストワードで調べてみる
まず思い浮かぶのは、「就活」ではありませんか?つまりビッグワードと呼べます。その次に調べてみるキーワードは「就活」に並ぶサジェスト(関連キーワード)を調べてみることをおすすめします。
例えば、
- 就活 いつから?
- 就活 やり方
- 就活解禁
- 就活浪人
- 2021就活 前倒し
等
サジェストワードは、実際にユーザーが調べてきている用語をGoogleの検索結果の一番下に表示されているので、参考にしてみてください。
無料の解析ツールを使用する
GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスと呼ばれる無料の解析ツールを分析したいサイトに紐づけると、どのようなキーワードでどのくらい流入しているかを見ることができます。
ユーザー、上記で言えば、就活生がどのようなキーワードで見にきているか?それに対して、ページに流入してきた学生は興味があるコンテンツなのか興味がないコンテンツなのか?(滞在時間等から推測可能)を知ることができます。
Google(旧アドワーズ)広告を使用する
リスティング広告を出稿・運用すれば、さらにどのような具体的なユーザー動向を知ることができます。キーワードだけでなくアクセスしてきた場所などを特定できるだけでなく、特定のユーザーに対して狙い撃ちのマーケンティングが可能です。
SNSの場合
SNSの場合は、SEMとは違い、キーワードというよりも、パーソナリティがよりはっきりしています。
それぞれ、特徴があるので簡単に紹介します。
居住地、性別、年齢、名前、家族構成、友人関係などかなり詳細に知ることができます。まさしくペルソナを設定する上で役立つ情報を多く得ることができますし、特定の人物に広告を打つことも可能です。
上記、Facebookと同列の会社になるため、同じようなパーソリティ情報を得ることができますが、それ以上に写真やハッシュタグなどから、個人の趣味嗜好やフォロワーの人数や関係性なども知ることができます。
得られる情報はフォロワーやフォロー数とFacebookやInstagramと比較して少ないですが、トレンドに敏感な人が多くで情報の拡散スピードが早い点が特徴です。また先進的な考え方の人が多く利用することが多いため、パーソナリティよりはトレンドなどは掴む意味では利用したいSNSです。
それでもペルソナの設定がわからない人のために
上記でペルソナの概要や設定してもリアリティが湧かない人のために、Webのツールから特定する方法などを紹介してきました。ただ、それでも自社の商品やサービスを売る相手=ペルソナがわからない、イメージが湧かないという人のために、アナログな方法をご紹介します。
ペルソナとなる人の1日をイメージする
イメージすると言ってもイメージできないと思いますので、観察するような感覚を持てばOKです。
どういうことかと言いますと、例えば、就活生の場合、
- 就活生は朝何時に起きますか?
- 朝起きて何をしますか?
- 朝ごはんは食べますか?
- 家族と住んでいたら、会話はしますか?なんと会話していますか?
- リクルートスーツに着替えて何時に家を出ますか?
- 駅までは自転車ですか?バスですか?
- 今日行くところはどこですか?なんの会社の面接ですか?
- 履歴書は持ってきてますか?前日にどんなことを書いてありますか?
- 履歴書の内容はどんな内容ですか?
- 面接ではどのようなことを聞かれていますか?
- 面接が終わり、一息、カフェで休憩しています。スマホを使って何をしていますか?
- 今日のバイトは何時からですか?バイト先の店長とどのような会話をしますか?
- 帰りは何時ですか?就寝は何時になりますか?寝る前にどんなことを考えていますか?
と、このように就活生をペルソナにするのであれば、居住地や性別・年齢よりもその人が1日起きてから寝るまでどのようなことを考え、何をしているかを観察するような目で見るとペルソナは設定できてきます。
その際の注意点とポイント
上記は、まったく会ったことも関わったこともない人ではイメージできないかもしれません。そのため、過去に会ったことがある人や知っている人を連想しても個人的にはOKだと思っています。
ただし、最終的に提供したい商品やサービスとそのペルソナが乖離する場合には注意が必要です。
また、具体的であれば具体的な方がいいので、かなり絞ってしまってOKです。ペルソナを何人も用意するのではなく、1商材にペルソナは1人の感覚でWebマーケティングをする方が好ましいでしょう。
まとめ
今回はペルソナについて解説しました。
いままでペルソナについて、知ってはいたが、いまいちわからなかった人には、今回の内容を是非とも参考にしてみていただけたら幸いです。
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