このページでは、『SEO』についてどこよりもわかりやすくをテーマに解説していきます。
- SEOってよく聞くけど、イマイチわかっていない。
- 調べて見たけど、どれも説明が難しくて理解できなかった。
- わかりやすく簡単に知りたい。
私自身、まったくの初心者からSEOについて学び始め、今では本業がSEOにまでなってきました。 初めて学ぶ方でも十分理解できる内容になっています。
Contents
SEOとは「検索エンジン最適化」の意味
SEOとはSearch Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)の略です。
日本語訳で『検索エンジン最適化』の意味になります。
でも、『検索エンジン最適化』と言われてもしっくりくる方の方が少ないのではないでしょうか?
そこで『検索エンジン』と『最適化』を分けて解説します。
検索エンジンとは?
検索エンジンとは何かついて解説します。
検索エンジンの「エンジン」って何?
SEOは、Search Engine Optimizationの略ですが、それぞれ
- S…Search(検索)
- E…Engine(エンジン)
- O…Optimization(最適化)
となぜか、「エンジン」だけ外来語でそのまま呼ばれています。
「エンジン」といえば一般的には、車やバイクなどの車両や船・発電機などの動力を生み出すものです。
ITの分野では、コンピュータで実質的にデータの処理を実行する役割を担っているものを「エンジン」と読んでいます。
出典:weblio辞書
そのため検索エンジンといえば、一般的にはGoogleやYahoo!などの検索窓の名称で用いることが多いです。
知りたい情報を調べるときに、検索した結果表示される機能のことを検索エンジンと呼んでいます。
検索エンジンの種類
検索エンジンといえば、GoogleやYahoo!が有名です。
実際に国内では、GoogleとYahoo!で8〜9割以上のシェアを誇っています。
パソコンで検索した場合とスマートフォンで検索した場合でシェアが異なりますが、国内で主に使用されている検索エンジンは以下の通りです。
パソコンで使用した際の検索エンジンの国内シェア
検索エンジン | シェア |
Google(グーグル) | 73.27% |
Yahoo!(ヤフー) | 15.15% |
Bing(ビング) | 11.04% |
百度(バイドゥー) | 0.19% |
DuckDuckGo(ダックダックゴー) | 0.15% |
Yandex(ヤンデックス) | 0.05% |
スマートフォンで使用した際の検索エンジンの国内シェア
検索エンジン | シェア |
Google(グーグル) | 73.34% |
Yahoo!(ヤフー) | 23.96% |
百度(バイドゥー) | 0.24% |
Bing(ビング) | 0.2% |
DuckDuckGo(ダックダックゴー) | 0.12% |
Yandex(ヤンデックス) | 0.03% |
検索エンジン≒Google
検索エンジンの種類は国内シェアでも大きく6つあり、GoogleとYahoo!で8〜9割のシェアがあると解説しました。
しかし、国内全体の検索シェア1〜2割Yahoo!も実はGoogleの検索技術をライセンス提供してもらっています。(Yahoo!の検索エンジンは、ベースはGoogleの検索エンジン(技術)を利用しながらも一部はYahoo!独自のものを利用しています。)
つまり、検索エンジンといえば、Googleの検索エンジンの認識でほぼ間違いありません。
SEO(検索エンジン最適化)といえば、Googleの検索エンジンを最適化させることであるという認識を持っておきましょう。
最適化ってどういうこと?
最適化とは、「無駄を省いて最高の結果を出せるように調整すること」を指します。
パソコンなどITの分野では主にデフラグと呼ばれ、ファイルなどの情報を並び整えることを指します。
出典:コトバンク
そう言われてもしっくりき来ていない人のためにイメージで解説します。
最適化されてないイメージ
最適化されていない状態というのは、ファイル(情報)が整理されておらず、バラバラな状態のことです。
人間であれば、真夏なのに冬服を来ているという状態。
ますます暑くて非効率といえます。
このように、最適な状態があるにも関わらず、最適ではない状態は最適化されていない状態といえます。
では最適化されている状態というのは次のような状態のことです。
最適化されているイメージ
ファイル(情報)であれば、整理されている状態のことで、人間であれば、真夏は夏服を着て快適に過ごせている状態のことを指します。
このように最適ではない状態から最適な状態にすることを「最適化」と呼びます。
検索エンジンの最適化されている状態とは?
では、「検索エンジン」の最適化とはどのような状態のことでしょうか。
それは、自社のサイトを検索している人に見つけてもらう状態のことを指します。
つまり、自分が望んでいるキーワードで検索した際に自社のサイトが検索結果に表示される状態が検索エンジンの最適化といえます。
例えば、東京の世田谷区三軒茶屋でカフェを経営していたとします。
その際、検索エンジンに「三軒茶屋 カフェ おすすめ」などのキーワードで検索した結果、あなたのカフェのページが表示されていたら、集客が見込めると思いませんか?
このように、検索した人が結果、あなたのお店に来店する状態は、検索エンジンを最適化した結果と呼べるでしょう。
検索エンジンを最適化するには?
では、検索エンジンを最適化するにはどうすれば良いでしょうか?検索エンジンを最適化する方法は、検索エンジンの運営会社であるGoogle社が公開しています。
ここでは細かい説明は省き、検索エンジンを最適化するために最低限必要なことだけを解説します。
Googleに見つけてもらう
サイトを作成すると、Googleのクローラーと呼ばれる自動化されたロボットが巡回してきて、あなたのサイトを見つけます。
基本的には何もしなくても、クローラーの方からあなたのサイトを見つけてくれます。
ただし、一方的にクローラーが来るのを待つだけでなく、こちらからクローラーに「早く来て!」と合図を送ることができます。
つまり、クローラーにあなたのサイトを見つけやすくしてもらうことができます。
Googleにサイトマップを送る
Googleがクローラーを使ってあなたのサイトを見つけやすくする最適な方法は、サイトマップの送信です。
サイトマップとは、その名の通り「サイトの地図」のことです。サイトの中にどのようなページがあるかが、一覧でわかるサイト全体の構造や設計書のようなイメージのものです。
サイトマップをGoogleに送信することによって、検索エンジン(Google)にとっても検索するユーザーにとってもサイトの内容をわかりやすく伝える役割を果たしています。
Googleに適切に登録・評価をしてもらう状態にしておく
Googleはクローラーを使用してあなたのサイトを見つけます。その際、自動化されたロボットでサイトをインデックスしますが、適切ではない状態であると正しく登録・評価をしてくれません。
インデックスとは?
インデックスは日本語で「索引(さくいん)」の意味です。索引とは、辞書などの書籍に用語などの項目を一覧に並べ、素早く参照できる状態のものを指します。
このようにGoogleでは下記のようなイメージでGoogle自身のデータベースにあなたのサイトを登録することを「インデックス」と読んでいます。
適切ではない状態とは?
Googleがあなたのサイトをクロールするにあたり、以下の状態であると最適化されない可能性があります。それをここでは「適切ではない状態」と呼んでいます。紹介するのは一部であり、ここでは参考程度に留めておいてください。
- ページ毎に正確なタイトルを付けていない
- ディスクリプション(メタタグ)を入れていない
- 見出しを入れていない
- 構造化データのマークアップを追加していない
- サイトの階層を整理していない
- ナビゲーション(サイト内誘導)がわかりづらい
- 「パンくずリスト」を使用していない
- サイトの情報が伝わるURLではない
詳しくはこちらで説明
あくまでGoogleが推奨しているものであり、必ずしも上記の状態だと最適化されないというわけではありません。また、用語についての解説や詳しい説明はここでは割愛します。
コンテンツを最適化する
SEO(検索エンジン最適化)の中でも、最重要の一つと言えるのが、コンテンツを最適化することです。実際にGoogleのAndrey Lipattsev(アンドレ・リパセフ)氏もSEOで最も重要なのは、「コンテンツとリンク」であると述べています。
コンテンツとは?
では、コンテンツとは直訳すれば、「中身」や「内容」のことを指します。
WEBサイトでは「情報の中身」として使われることが多いです。
具体的にはブログやニュース・記事などのことで、インターネットでアクセス可能な情報は「コンテンツ」と呼ぶことができます。
コンテンツが最適化されている状態とは?
コンテンツが最適されている状態とは、検索ユーザ平たく言えばーに「質の高いコンテンツ」を提供しているサイトのことになります。「質の高いコンテンツ」とは、 Googleでは下記の状態のことを指しています。
- 検索ユーザー(読者)が求めている情報を提供している。
- 検索ユーザー(読者)にとって有益な情報を提供している。
- 検索ユーザー(読者)が信頼できるようなサイトの運営をしている。
- 専門性の高いコンテンツを提供している。
- サイト運営者が特定の分野の専門家であることや実績があることを明記している(権威性)
- 検索ユーザー(読者)が知りたい内容を網羅できる程のコンテンツを用意している。
- リンク(アンカーテキスト)を上手く活用する
- 画像を最適化(alt属性・画像用サイトマップ・ファイル形式等)
ここでも用語解説や詳しい説明は省略します。
スマホ表示を最適化する(モバイルフレンドリー)
現在、ユーザーが検索するデバイス(パソコン、スマホ、タブレット、ガラケー等)の中で、7〜8割以上はスマホと言われています。
つまり検索ユーザーが、スマホの画面で検索をし、あなたのサイトを見ます。スマホはパソコンと違い画面が細長いので、サイトがスマホで表示された際に文字の大きさや画像などが見やすいデザインでないと最適化されているとは言えないでしょう。
現在、サイトをお持ちであればスマホ表示が最適化された状態かをチェックすることが可能です。
Googleが提供する「モバイルフレンドリーテスト」と呼ばれるチェックツールです。サイトのURLを入力するだけで診断が可能です。
出典:https://search.google.com/test/mobile-friendly
検索エンジンを最適化することによる効果
SEO(検索エンジン最適化)の効果は、大きく3つあります。
- 検索した際に、ページ(サイト)が表示されるようになる。
- ページ(サイト)を見る人が増える。(露出が増え、広告宣伝効果が期待できる)
- (ページを見た人の中で)問合せをしてくる人が現れる。(集客効果が期待できる)
結果として、売上や業績が向上するきっかけになります。
法人・個人や業種問わず、自社の商品・サービスを販売しているのであれば、WEB上で「集客」ができるのは、新たな販路を拡大することに繋がります。
また、多くの企業で人材募集をしていますが、「採用」に関しても十分適用出来ます。
効果が出るまでは「労力」と「時間」が必要
ただし、SEOで効果を出すためには、それ相応の労力や時間が必要になってきます。
下記は効果で出るまでの目安になります。(業種や状況などによってバラツキがありますので、あくまで参考程度に留めてください。)
ここでは、「効果」を上記で述べた3つでそれぞれ説明します。
※ここでは新規ドメインの場合
①検索した際に、ページ(サイト)が表示されるようになるまで
検索した際にページ(サイト)が表示されるまでには、1〜3ヶ月はかかると見ておいた方がいいでしょう。
理由としては、GoogleクローラーがWEB上を巡回し、あなたのサイトをインデックスするまでと、インデックスされてからもすぐ表示されるとは限らない為です。
②ページ(サイト)を見る人が増えるまで
ページ(サイト)が表示されても、検索結果の上位に表示されなければ、多くの人に見てもらえません。
その為、検索順位を上げる必要があります。一般的には検索順位が高いほど、見てもらえる回数が増えます。
見る人が増えるの定義
「見る人」をここではPV(ページビュー)数とします。
※PV(ページビュー)数:閲覧回数(人数はのべ)
ターゲットとしている見込み客や業種・商材・単価・目標などにより、必要なPV数は変わってきますが、ここでは1万PV数に到達するまでの目安をお伝えします。
目安は、早くて半年〜1年程度。
上記は、基本毎日更新を続けてきた場合の期間です。実際に私も毎日更新し続けて、10ヶ月かかりました。
PV数を増やすには全体的に(複数のページ)検索順位を上げていく必要があります。
検索順位はどのようにして決まる?
検索順位は、例外を除いて、
- ドメインの強さ(被リンクの質・量)
- コンテンツの質・量
で決まります。
ここでは、①のドメインの強さ(被リンクの質・量)の解説は割愛します。
基本的には、Googleが“Contents is king(コンテンツ・イズ・キング)”を推奨しているだけあり、ユーザーにとって「良いコンテンツ」を提供しているページほど検索順位が高くなります。
検索順位を上げる方法
基本的には「良いコンテンツ」ほど検索順位が高い傾向にあります。
その為、検索順位を上げる一番の方法は「良いコンテンツ」を作ることにあります。
ちなみに、「良いコンテンツ」の定義はGoogleのアルゴリズムによって決まります。
「良いコンテンツ」を作る方法については別ページにて解説します。
③ (ページを見た人の中で)問合せをしてくる人が現れるまで
検索順位が上がり、ページ(サイト)にある程度PV数が増えてくれば、問合せに繋がるまでは時間がかかりません。
既に(ページ)サイト内に見込み客が表れている状態ですので、アプローチ方法などを改善すれば問合せに繋がる可能性が高くなります。
例えて言うならば、WEB上のお店(ページ・サイト)にお客が来店している状態です。あとは接客次第で問合せに繋がります。
問合せ数を増やす方法については別のページで解説します。
まとめ
SEO(検索エンジン最適化)の最終的な目標は集客や売上・業績増にあると言えるでしょう。なぜならば、時間や労力をかけて仮に検索順位が上がっただけやPV数が増えただけでは投下した時間や金額を回収できたとは言い難いと考えます。
その為、せっかくSEO対策をするのであれば、目標とする集客数や売上数を設定するのが良いでしょう。
そして、SEOは上記で述べた通り、時間も労力も必要になってきます。
自社で一からサイトを作成するのであれば、事前にSEOに詳しい会社に相談してみることをおすすめします。